
誰にも話せないという現実に、ちゃんと理由がある
「ひとりで抱えこまないで」と言われても、
その“誰か”が、今の自分のまわりにはいない。
そう感じることはありませんか?
友人にも家族にも、言えない。
そもそも、何をどう言っていいのかもわからない。
そんな状態のまま、日々が過ぎていく。
声に出せない重さが、少しずつ心をすり減らしていく。
でも、これは弱さではなく、状況の話です。
あなたのせいじゃない。
むしろ、「言えない」と感じる背景には、
信頼してきた人との関係がこじれた経験や、
“分かってもらえなかった痛み”があるのかもしれません。
だからこそ、私たちは伝えたいのです。
カウンセリングは、「誰にも話せない」あなたのための場所であることを。
誰かと“関係を築く”ことがしんどくなっているなら、
まずは、壊れない関係の中で、「話す」ことのリハビリから始めてみませんか。
あなたが話せるようになるまで、急かす人はいません。
カウンセリングは「話す練習」から始められる
「話せるかわからない」——
そんな状態でカウンセリングを受けていいの?
と迷っている方は、とても多いのです。
むしろ、そう思うあなたにこそ、
カウンセリングという場は開かれています。
カウンセリングは、「きちんと話す場所」ではありません。
“きちんと話せない”ことを、そのまま出していい場所です。
うまく言えない。
途中で沈黙してしまう。
話しているうちに涙が出るかもしれないし、
何を言いたかったのか分からなくなるかもしれない。
——それでも大丈夫です。
私たちは、あなたのことばにならない気持ちごと、受け取ります。
そして、あなたが「話す」ことを少しずつ取り戻すその過程は、
ただ言葉を出すだけではありません。
「自分を感じる力」を回復させていく時間でもあります。
話せなかったあなたを責める人はいません。
むしろ、そこから始められるのが、カウンセリングなのです。
カウンセラーは「壊してもいい関係」
私たちは普段、「関係を壊さないように」と気をつかって生きています。
友人に気をつかいすぎて本音が言えない。
家族に心配をかけたくなくて黙ってしまう。
そうして、どんどん“言えないこと”が積み重なっていく。
でも、カウンセラーとの関係はちがいます。
カウンセリングは「信頼関係を築く場所」ではなく、
その関係性を“使う”ことで、自分を見つめていく場所です。
うまくいかない日があってもいい。
「合わないな」と思ったら、離れてもいい。
無理に信頼しようとしなくていい。
それでも続けてみたくなるなら、
それは、あなたが“安心して壊せる関係”と出会った証かもしれません。
カウンセラーは、あなたの試行錯誤を壊さずに受け止める存在です。
だからこそ、関係性が壊れることを恐れずに話してみる練習ができるのです。
「関係を育てる」という選択肢
「関係性って、築かなきゃいけないものなんでしょうか?」
そんなふうに感じたことがあるなら、
あなたはすでに“しんどい関係の形”に気づき始めているのかもしれません。
人とのつながりは、つい「築くもの」「がんばって維持するもの」と思いがちです。
でも、本当の関係って、意気込んで“つくる”ものではなく、時間と共に“育つ”もの。
がんばって築こうとすると、
・相手に期待しすぎたり
・自分の役割に縛られたり
・バランスを崩してしまったり
することもあります。
カウンセリングでは、そんな「関係の息苦しさ」ごと持ち込んでいいのです。
無理に信頼しなくていい。
ただ、そっと隣にいてくれる誰かと、
言葉にならない時間を共有していく中で、
少しずつ“関係を育てる”という感覚を取り戻していけます。
それは、いつかまた別の場所で、
誰かとつながるための“根”になるかもしれません。
カウンセリングは「関係のリハビリ」
人と関わることに疲れたあなたへ。
カウンセリングは、「もう一度つながってみる」ためのリハビリです。
ここで言う“リハビリ”とは、
壊れたものを元通りにすることではありません。
関係に傷ついた経験のある人が、安心して関わりを“試し直す”場所。
それが、カウンセリングです。
うまく話せなくてもいい。
ときどき反発してもいい。
怖くなって距離を取りたくなることもある。
その全部をふくめて、関係性という鏡に映る“あなた自身”がいます。
カウンセラーは、それをいっしょに眺めていく人です。
「信頼できるかどうか」を焦って判断しなくていい。
「この人との間で、自分がどう反応しているか」に気づくことこそ、大切なプロセスです。
少しずつ、「自分との関係」が回復していくと、
不思議と他の人との関係にも、風が通りはじめます。
あなたは、もう一度、つながる力を持っている。
それを思い出す場所として、カウンセリングはあります。
あなたが話しはじめる、その日まで
もし今、誰にも話せないことがあるとしても、
それは「話してはいけないこと」ではありません。
ただ、まだ言葉にならないだけ。
ただ、まだ誰にも聞いてもらえていないだけ。
私たちは、あなたが話せる日を急かしません。
ただ、その日がいつか来ると信じて、
静かに、そばにいる準備をしています。
カウンセリングは、あなたが「話せるようになるまでの時間」を、
ともに過ごす場所でもあるのです。
あなたのペースで大丈夫です。 その一歩が、きっとあなた自身への優しさになるから。
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著者プロフィール:
介護福祉士として6年半、介護に従事。その後、福島県で心理カウンセラーとして、介護に従事する方を中心にオンラインでメンタルケア、カウンセリングを行っている。また、介護に限らず、日常のあらゆる愚痴聞きを受けている。
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「お昼の私書箱」「夜の私書箱」について
言葉にならない思いを、どこかに預けておきたいとき。
身近な人には話せないけれど、
心の中だけにしまっておくには、少し重たくなってきたとき。
そんなときに、1通だけ送れる場所があります。
「お昼の私書箱」は、少し気持ちが落ち着いているときに。
「夜の私書箱」は、誰かに見つけてほしい気持ちがふっと湧いたときに。
どちらも、あなたの“今”をまるごと受けとめるための、
1往復だけのカウンセリング便です。
無理にまとめなくていい。
うまく話そうとしなくていい。
返信は、あなたの言葉にそっと寄り添うように届きます。
“ちゃんと相談する準備ができていない”
そんなあなたのために、私書箱は静かに開いています。
『お昼の私書箱』
https://note.com/shigatakashi/n/nf8a4e68446d8
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